今となってはどうなってもいいのだが、どうしても忘れられないことがある。
手に持っていた道具のスイッチを切ると、女性は服を着てカバンをもってどこかへ出かけた。
ひとりで歩いていると、後ろから男性がやってきて、ハンカチを女性の口に当てた。
すぐさま女性は気を失い、男性は車の中へと連れ込んだ。
場面が変わり、裸の女性がベッドにねかされており、同じく裸になった男性が女性の体を舐め回していた。
ここまでの場面も相変わらず手ブレは激しく、照明もまともに当たっていなかった。
ここから先に展開されていく、ひどい棒読みの下手くそな演技で交わされる男女の会話は特によく覚えている。(以下、括弧内は私の注釈)
女性・・・目がさめる。
起き上がり、男性をおしのけながら
「ばかやろー。き○がい。へんたい」
男性・・・「だって、お前があまりにもかわいかったら・・・ゴニョゴニョ」
(カメラ付属のマイクなので何を言っているのかよく聞き取れない)
女性・・・「わかったわ。私をさんじっ、、、30分で満足させることができる?」
(言い直したのはセリフを噛んだからであろう)
ここから、女性と男性のカラミがはじまる。
色々なことがあってベッドの上で全てのコトが終了した。
なぜか二人そろって風呂場へと移動する。
風呂場で二回戦がはじまる。
ベッドに戻ってくる。
女性・・・「約束の時間は大幅にこえたえど、満足もなにも、大満足さ。」
この瞬間に映像は途切れ、最初に出てきた紙の映像になり、
だんだんと画面はぼやけていく。
ここでビデオテープは止まった。
大事件だった。