今となってはどうでもいいことなのだが、小さい頃に家族で回転寿司に行くことがあった。
当時の回転寿司は今と違って、レーンの内側に人が立っており、回っていないものがあるとその場で注文をするようなものだった。
たしか黄色が120円。
ピンクが150円。
緑が180円。
みたいな感じだった。
紙パックのジュースやらメロンやらも回っていた。
私はよく、まぐろとたまごを注文し、最後にデザートでメロンを食べた。
姉は生魚が苦手だったため、イカだとかエビだとかを食べていたような気がする。
父と母は何を食べていたのかは覚えていない。
ただ、父がタコを食べたあと、
「靴の中敷みたいなタコだな」
と、言っていたのを覚えている。
父にとってタコは美味しいものではなかったのだろう。
ただ、家族で回転寿司に行くと父は毎回タコを取り、「靴の中敷みたいなタコだな」と言っていた。
私が家族で回転寿司に行くと、毎回思い出す。